先月9月22日以来の為替介入に踏み切りました。
前回は2.8兆円を投じ約5円円高に戻しました。
僅か1ヶ月で再度介入していきましたがやはり「一時的な介入」となりそうな
気配となります。
為替介入とは
為替介入とは、通貨当局が外国為替市場において、外国為替相場に影響を与える事を
目的に外国為替の売買を行うことを指します。
外国為替平衡操作とも呼ばれることもあります。
日本の場合には、円相場の安定を実現するために財務大臣の権限によって行われます。
日本が単独で行う場合は「単独介入」、欧米など、各国と合意のうえ、
一緒に行う場合を「協調介入」と呼びます。
前回は単独介入です。
為替介入メリットデメリット
メリット
輸出企業にとっては、海外に安く製品を売れるため、価格競争力が高まり、収益が増える
メリットがあります。
例:自動車関連銘柄
トヨタ・マツダ・日産・ホンダ等
デメリット
円安で輸入コストの上昇に拍車がかかれば、原油、大豆、トウモロコシなどの輸入食糧、
輸入家具、原料を輸入する紙・パルプ、輸入木材などがある。
例:日清製粉G・マルハニチロ・ニッスイ
10年前に比べると日本で製造して輸出して販売して利益を得ると言うビジネスモデルは
していないと言うのが現在の日本の実情です。
お名前.com悪い円安とは
2022年9月会見で
トヨタ自動車の豊田章男社長は、先月の記者会見で「円安のメリットを受ける輸出の台数は10年前
と比べるとおよそ2割減少している。
一方、資材や部品の輸入が増えてきていることやエネルギー価格の高騰で、どちらかというと
円安のデメリットが拡大しているのが現実だ」と述べました。
ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は会見で
「円安でメリットを感じる人は製造業でもほとんどいないと思う。
例えば零細企業の方でも、サラリーマンの方でも、企業経営の方でも、メリットを感じている人
の声が聞こえてこない。
むしろデメリットで、経済は本当にひどい」と述べています。
日本を代表するトヨタ自動車とファーストリテイリング2社が現状の行き過ぎた
「円安」について「苦言」を表しています。
急激円安はどうしておこったの?
円安の背景には、記録的なインフレを抑え込むため、大幅な利上げを続ける
アメリカのFRBと、大規模な金融緩和を続ける日銀の方向性の違いがあります。
アメリカのインフレ率
2021年:4.69
2022年:8.05
約1年で物価が2倍になりました。
これだけ急激にインフレが進むと「止めないと困る」とFRB米連邦準備制度理事会
が抑え込みしました。
コロナや戦争で生活に困った人の救済の為「ドルを刷りまくりました」結果市場には
行き場のない「ドルが沢山あり」物の価格が急騰する。※株高になります。
食品・ガス・水道等ライフライン始め値上がりに「給料・給与」が追い付かない。
貧困者が更に増える事になりこれを止めないとアメリカ経済が持たない!
「刷りすぎたドルを回収しよう!」→利上げをして回収
元の正常な金融市場や生活を戻す!これが狙いでFRBは利上げを続けています。
お名前.comまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
21日の報道で12月のFRB米連邦準備制度理事会で利上げはしないのでは?と
報道がありました。
パウエル議長が「物価正常化の為やりきる」と記者会見で言い切りましたので
更に利上げは起きると思います。
NHKの解説の話で「牽制球=為替介入」をしますが回数制限がある。
あとどれ位牽制球出来るかが焦点になると思います。
今回も「日本単独」介入と思いますが本気で円安を止めたいなら「協調介入」しないと
止まりませんね。
コメント